【2020年買うべきギター】最近のフェンダーがイケてる話【American Ultra/Performer】
00年代はニコニコ動画の影響でシェクターやトムアンダーソンなどのスーパーストラト系やPRSが流行り、10年代は再びビンテージ路線ギターが人気となりました。
ギタリストたちはフェンダー、ギブソンにこだわらずいろんなブランドのギターを使用するようになってきています。
20年代に突入し、再びフェンダーの時代に突入しそうだなと思ったので記事を書いてみます。
2020年フェンダー新製品のラインナップがイケてる
新旧のフェンダーアメリカンシリーズの名称について、下記表にまとめてみました。下に行くにつれ、グレードが安くなりますがすべてアメリカ製です。
新シリーズ名 | 旧シリーズ名 |
---|---|
American Ultra | American Elite、Deluxe |
American Original | American Vintage |
American Professional | American Standard |
American Performer | American Player、Highway one |
EliteはUltraに、VintageはOriginalに、StandardはProfessionalに、そしてPlayerはPerformerとして刷新されラインナップされました。
Ultraは最新の技術を投入して開発されたフラグシップモデル、Originalはビンテージスペックを好むオールドスクーラーな仕様、Professionalは現代音楽に合わせたベーシックな仕様、PerformerはスチューデントモデルながらUSA製でムスタングやジャズマスターなど多岐に渡るモデルで展開されています。
どれもめちゃくちゃ高クオリティなギターなんですが、特に最上級モデルのUltraとスチューデントモデルであるPerformerがイケてると思ったのでレポします。
American Ultra
AmericanUltraはストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスターの3機種でリリース。
ストラトのみピックアップレイアウトが3シングルかsshを選べます。
上の動画では青のSSHストラトをTUBEの春畑さんが弾いていますがハイパワーでシェクター、サー、トムアンダーソン等のハイエンドストラトに劣らないハイパワーサウンドなのがわかると思います。
僕も実際に弾いてみましたがボルトオンとは思えないくらいにめちゃくちゃ弾きやすい‥!
それもそのはず、American Ultraはコンパウンドラジアス指板に加えジョイント部分が3次元方向にカット加工されているのです!
筆者はストラトしか弾きませんでしたが、テレキャス、ジャズマスターでも同様の加工が施されているようです。
この仕様はフェンダーカスタムショップでも採用されておらず、レギュラーライン最高峰のAmericanUltra唯一無二の仕様となっています。
ピックアップはノイズレス仕様で、若干EMG等のアクティブ臭さはありましたが音楽的で「使える」音色でした。
更に、テレキャスター版のPVではHOTEIさんを起用w
PRにもこの力の入れよう。フェンダーの自信と本気が伺えます。
しかし、ローズ指板モデルは要注意!友人は3Sでローズ指板のUltraを探していて、自分もそれに付き合ったのですが、指板の上に白い粉がのこっていたり(との粉?)、指板自体薄茶色で高級感がなかったりしていて結局購入にはいたりませんでした。
とはいえ、新宿、御茶ノ水を散策してサンバースト&3シングルのUltraは3本しかみつからなかったのでめちゃくちゃに売れてるんだと思います。
また、青でsshのUltraは一本も新品がありませんでした。ギタリスト人口が減っていると言われているこの時代に新品のギターが品切れになるって、かなりの衝撃ですね。
American Performer
従来のHighway oneやAmericanPlayerの後継機的位置づけのAmericanPerformerですが、侮ってはいけません。
まずはこちらを御覧ください。
King Gnuの常田さん、彼が弾きまくっている現在のメインギターはこのフェンダーAmericanPerformerのムスタング。
フェンダーから話があり、常田仕様にカスタマイズ後受け渡されたそうです。
フェンダー、策士‥!
インタビューから引用すると、元のモデルはフェンダーAmericanPerformerのムスタング(ペニーカラー)。
ピックガードを外しボディをリシェイプ。指板をメイプルに変更。アームの可動域を狭く変更、ピックアップは以前のメインギターに搭載されていたものと同様ローラー製のP90をインストールしているようです。
めちゃめちゃに魔改造されてるとはいえ、今日本で一番人気があるバンドのギターサウンドが、フェンダーAmericanPerformerから紡がれているというわけですw
正直廉価版とはいえアメリカ製なので安くは有りませんが(サウンドハウスで13万円程度)、十分狙える価格帯のギターなのではないでしょうか?
フェンダーはユーザーのことをよくわかっている
いままでのハイウェイワンやアメデラってどうしても人気モデルにはなれませんでした。
価格やクオリティ、いろんな理由があるとは思うんですが一番の原因は僕が思うにダサいから。
それを、抜本的に変更し、You TubeでのPRや人気アーティストの起用をして「プロユース」のイケてるギターであるとマーケティングできたフェンダー。
こんなに気合い入れたモデルなら一生モノとして使えますし、ほしいですよね。そんな最近スゴイフェンダーの紹介でした。